TML 外径凹凸検出
対象物にある凹凸を検出します(ノイズキャンセリング型)
対象物にある凹凸を非接触で高速かつ連続的に検出します。
従来の凹凸検出器に、ノイズキャンセル機能を追加した上位モデルになります。
ノイズキャンセル機能とは
被測定物も、被測定物上に発生した凹凸も、同じ速度で2つのスリットを通過します。
しかし、ゴミや埃(ノイズ)はどちらか一方のスリットのみを通過したり、線速とは違う速度でスリットを通過したりするため、それらを凹凸として検出せず、同じ速度で2つのスリットを通過した凹凸のみを検出する機能です。。
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検出器TML-1003W
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表示器TML-02
- 特長
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- 非接触による高速/連続検出
- タッチパネルで各種設定、校正を簡素化
- 凹凸の形状波形を 64個まで記録可能
- 記録データは USBメモリにダウンロード可能
TML-1003W 以外の検出ユニットを、TML-02 に接続可能なノイズキャンセル式にカスタマイズできます。ご相談ください。
ノイズキャンセリング方式
また、2 スリットの光量変化はほぼ同じ波形となります。
ゴミや埃の場合、一方のスリットのみを通過したり、
線速とは違う速度で通過したりします。
大きく違うものは凹凸として検出しません。
また外乱光の場合、2 スリットの光量が同時に変化します。
この特長より、
1. スピード入力から求めた線速を基に、2 スリットを通る時間差を計算します。
2. この時間から大きく外れた信号は凹凸として検出しません。
3. 2 スリットの凹凸波形が大きく違うものは凹凸として検出しません。
エンコーダ接続
ノイズキャンセル機能付の外径凹凸検出器は線速を知る必要があるため、エンコーダの接続が必須です。
上図はエンコーダとの接続例。クロック入力の際は B 相(3)に接続してください。
また、接続するエンコーダ入力が数 Hz の場合、線速が正しく測定できません。
通常時に 100Hz 以上で動作するものを接続することを推奨しております。
許容誤差時間の設定
許容誤差時間(Select 0)
ラインスピードは、2 秒間隔でパルスの数をカウントして計算されています。
2 秒間でのラインスピードの変化や、スピード入力の測定誤差の影響に対応するために、
どの程度の誤差を許容するかの設定が可能です。
設定値を 0 にすると、ノイズキャンセル機能が最も厳格に働きますが、
設置環境等により本来検出するべき凹凸を見逃す可能性があります。
ラインスピードの加速・減速や、測定のタイミングによる下図のような誤差が生じ、
許容誤差を上回れば、検出器は凹凸をノイズと判断して検出動作を行いません。
そのため、通常は1か 2に設定し、ノイズを拾いやすい場合は設定を厳しく(設定値を小さく⇒0)、
凹凸を取りこぼすことがある場合は甘く(設定値を大きく⇒3~4)してください。