画像取得装置

画像取得装置―タキカワエンジニアリング株式会社

画像取得装置

画像取得装置―タキカワエンジニアリング株式会社

外径における欠陥部を画像で残す場合、画像処理による欠陥検出器がありますが、導入費用が高額になる、100m/分以上のラインでは線速に追従できない、といった課題があります。

画像取得装置は、外径凹凸検出器(TMシリーズ)や表面欠陥検査器(FMシリーズ)で検出した欠陥の写真を、インラインで撮影します。

欠陥検出器と写真撮影の機能を分けることにより、高速の生産ラインにおける検査にも対応でき、最高1,500m/minの線速でも撮影することができます。

動作原理

画像取得装置/動作原理―タキカワエンジニアリング株式会社
  1. 検出器のアナログ出力を、検出器に取り付けたコンパレータボックスを介してデジタル出力にコンバートします。
    プリセット値以上の出力を、デジタル検出信号として画像取得装置に送ります。
  2. コンパレータBOXからの検出信号を受け、画像取得装置は生産装置からのエンコーダー信号をカウントします。
    検出器と画像取得装置の距離に応じて設定されたパルス数をカウントすると、カメラのトリガーを起動し、写真を撮影します。
  3. 4台のCMOSカメラで撮影した画像を、装置に内蔵されたPCボードのSSDに保存します。
    SSD内に蓄積された画像データは、LAN接続によって外部PCから参照したり、データ転送を行ったりすることができます。

対高速ライン撮像能力

画像取得装置/対高速ライン撮像能力―タキカワエンジニアリング株式会社

写真は、高速移動する対象物に対する撮像能力を検証した結果です。

円盤に穴をあけ、回転させた状態で撮影した結果、φ50µm程度の欠陥であれば十分に撮影できることが明らかになりました。

検証条件

撮影条件 露光時間 1µsec
撮影範囲 20×20mm
ワーク条件 基材 φ100mm円盤
欠陥部形状 φ0.2mm穴
回転数 6,000rpm(1,500m/分相当)

仕様

型名 画像取得装置
本体 撮影カメラ 4チャンネル
光源 LED(4または8灯)
被測定外径 φ1~30mm
ライン速度 1~1,500m/分
撮影エリア 30×30mm
分解能 1画素 20µm/pix(*1)
電源 AC100V±10% 50/60Hz
消費電力 500VA
コンパレータボックス 入力 アナログ入力(*2)
出力 デジタル出力
設定 出力しきい値を10回転ポテンショメータで設定
電源 DC12V 0.5A(ACアダプタ)

(*1)撮影エリアが30×40mmの場合、2048×1536画素(30,000µm/1536画素≒19.53µm)
(*2)入力チャンネル数は各検出器の検出軸数によります(外径凹凸検出器TM-1104Wの場合:4チャンネル)