画像処理欠陥検出器(FG-4S)
画像処理欠陥検出器
画像処理欠陥検出器は、ケーブルやチューブなど押出成形品の表面にある欠陥を画像処理によって検出する装置です。
ラインセンサカメラで画像を取得し、変化の大きい部分を欠陥として判定。エラー信号を出力し、欠陥部の画像を撮影、保存します。
画像はカメラのチャンネルと撮影時間が分かるように記録されるため、実物の欠陥と照合することができます。
動作原理
- 4灯ないし8灯のLED照明によって、検査対象となるケーブルやチューブの全周を照らします。
LED照明の明るさは、装置のボリューム(調光つまみ)で調整できます。 - 4台のラインセンサカメラで検査対象表面をスキャンし、画像をPCに取り込みます。
1つ前の検出エリアと比較し、その変化量がしきい値(プリセット値)より大きい場合は「欠陥」として判定。
エラー信号を発出し、前後の画像を保存します。
エリアセンサとラインセンサ
画像検査用のカメラには、エリアセンサを搭載したものとラインセンサを搭載したものがあります。
エリアセンサカメラは一般的なデジタルカメラやビデオカメラと同様、静止した被写体を撮影するのに適したカメラです。
一方、ラインセンサカメラは、線(ライン)として撮影した画像をつなぎ合わせるカメラです。
照明の当たり方による明度のムラや画像の継目が無いため、円筒形状や一定の速度で連続的に動いている被写体を撮影するのに適しています。
仕様
型名 | 画像処理欠陥検出器 FG-4S |
|
---|---|---|
本体 | 撮影カメラ | 4チャンネル |
光源 | LED(4または8灯) | |
被測定外径 | φ1~30mm | |
ライン速度 | 1~50m/分(*1) | |
撮影エリア | 30×30mm | |
分解能 | 1画素 20µm/pix(*2) | |
電源 | AC100~240V±10% 50/60Hz | |
消費電力 | 400VA | |
コンパレータボックス | 入力 | アナログ入力(*3) |
出力 | デジタル出力 | |
設定 | 出力しきい値を10回転ポテンショメータで設定 | |
電源 | DC12V 0.5A(ACアダプタ) |
(*1)条件により100m/分まで対応可
(*2)撮影エリアが30×40mmの場合、2048×1536画素(30,000µm/1536画素≒19.53µm)
(*3)入力チャンネル数は各検出器の検出軸数によります(外径凹凸検出器TM-1104Wの場合:4チャンネル)
表面欠陥検出器(FMシリーズ)との比較
表面欠陥検出器 | 画像処理欠陥検出器 | |
---|---|---|
検出方法 | フォトセンサーによるアナログ信号の変化 | イメージセンサーによる画素(デジタル値)の変化 |
検出条件 | 凹凸の変化・色むら | 白黒の変化 |
内部の泡 | 乱反射が発生すれば検出できる | コントラストの変化があれば検出できる |
検出のタイミング | 連続的 | 周期的 |
対応線速 | 最大400m/min | 最大数十m/min |
機器構成 | フォトセンサー/アナログ回路 | カメラ/照明/PC/ディスプレイ |
設定項目 | ゲイン/しきい値 | 検出周期/検出差分値/検出サイズ/照明明度 |
お問い合わせ・ダウンロード
- お問い合わせ
- 資料ダウンロード
購入のご検討や見積もりのご依頼はもちろん、技術的なご相談など、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
当社の個人情報保護方針につきましては、「プライバシーポリシー」をご確認ください。