外径制御ユニット（DAC）

外径制御ユニット　DACシリーズ

外径測定器など寸法測定器の信号を受け、押出機や引取機に対してフィードバック信号を出力することで、外径を一定にコントロールします。

製品ラインアップ

自動立ち上げ機能付外径制御ユニット　DAC+88

外径を一定にするために必要な押出スクリューの回転速度と引取速度の比を、運転回数を重ねるごとに自動学習。

立ち上げ時のロスを低減することで、運転作業の簡素化が図れます。

特長

• 制御量を自動計算するため、ラインを走行中させながらの調整は不要です。
• 外部接点入力端子によって手動・自動・立ち上げ・減速の操作が可能です。
• RS-232Cインターフェイスによって、全運転を外部コンピューターから行うことができます。

学習動作イメージ

自動制御により、学習前でもある程度まで外径を制御しますが、学習後は外径がより安定します。

ライン特性は製品ごとに学習され、100通りまで記憶されるため、製品交換時にデータを再設定する必要もありません。

仕様

型式名		DAC+88
CADファイル		DXF	PDF
制御方式		パラメーター設定制御
自動立ち上げ機能		○
接続可能外径測定器		弊社製のみ
信号入力部	入力種類	押出／引取速度電圧入力
	絶縁	○
	電圧範囲	押出入力：DC0～+10V 引取入力：DC0～+10V
	入力抵抗	200kΩ
	ゲイン選択	×
信号出力部	出力種類	押出／引取速度電圧出力
	出力方式	絶対値制御
	絶縁	○
	電圧範囲	各出力DC0～+10V
	最大電流	各出力DC0～+10mA
	出力抵抗	各出力10Ω以下
	リミット電圧	設定可
設定	項目	システムデータ：11種／作業データ：12種
	プログラミング機能	○
運転ボタン		手動／自動／立上／減速
外部運転入力		○
計尺パルス信号		不要
メイン表示		LCDにて設定値および運転状態を表示
RS-232C		○
電源		AC90～240V　50/60Hz　フリー電源
消費電力		10VA以下

ステップ制御型外径制御ユニット　DAC-93

レーザ外径測定器から偏差情報を、ロータリーエンコーダーからＡ相、Ｂ相のパルスを入力します。

押出機―外径測定器間の距離およびロータリーエンコーダーのパルスレートを設定することにより、フィードバック制御が可能です。

特長

• 押出機と外径測定器の間の距離が長い現場に最適です。
• ステップ制御により、押出機から外径測定ポイントまでの距離差による時間遅れをキャンセルします。
• スイッチや接点、RS-232CやRS-485のコマンドで自動制御／手動制御の切換が可能です。

自動／手動／リセット切換による基本動作

自動制御から手動制御に切り換わる際に制御出力電圧をホールドすることが可能です。

また、手動制御への切り換える時に制御出力電圧を短絡する際、時定数を持たせることができるため、押出機や引取機に突発的な負荷をかけることはありません。

動作タイミング

自動制御の状態では通常、偏差電圧入力がアラームレベルを超えたかどうかを監視しており、偏差電圧入力がアラームレベルを超えると、ステップ電圧（P×偏差入力電圧）を制御電圧出力に加算します。

ステップ電圧を加算するDEAD TIMEを経過すると、偏差電圧入力の監視を再開します。

仕様

型式名		DAC-93
CADファイル		DXF	PDF
制御方式		遅延タイムステップ制御
自動立ち上げ機能		×
接続可能外径測定器		不問（要アナログ偏差出力）
信号入力部	入力種類	外径偏差入力
	絶縁	○
	電圧範囲	外径入力：DC±10V 速度入力：DC0～+10V
	入力抵抗	200kΩ
	ゲイン選択	10µm～10mm/V（選択）
信号出力部	出力種類	制御出力
	出力方式	補正値制御
	絶縁	○
	電圧範囲	DC±10V
	最大電流	DC±20mA
	出力抵抗	6Ω以下
	リミット電圧	設定可
設定	項目	アラームレベル, P
	プログラミング機能	×
運転ボタン		手動／自動／リセット
外部運転入力		○
計尺パルス信号		必要（スピード入力でも可）
メイン表示		LEDバーグラフにて制御出力を表示
RS-232C		○
電源		AC90～240V　50/60Hz　フリー電源
消費電力		8VA以下

P.I.制御型外径制御ユニット　DAC-96

レーザ外径測定器から偏差情報を、製造ラインからラインスピード電圧を入力します。

また、適切なP（比例）I（積分）値を設定することによりフィードバック制御が可能です。

特長

• 押出機と外径測定器の間の距離が短い現場に最適です。
• P.I.制御により、リアルタイムのフィードバック制御が可能です。
• スイッチや接点、RS-232CやRS-485のコマンドで自動制御／手動制御の切換が可能です。

自動／手動／リセット切換による基本動作

自動制御から手動制御に切り換わる際に制御出力電圧をホールドすることが可能です。

また、手動制御への切り換える時に制御出力電圧を短絡する際、時定数を持たせることができるため、押出機や引取機に突発的な負荷をかけることはありません。