ジョイント／断線検出器（ID）

ケーブル芯線の継目は、ロウ付けや圧接、鉄ワイヤーの混入などによって正常な材質、形状とは異なっています。

ジョイント検出器は継目で発生する渦電流損を検出することで、製品中に継目が混入しないようにすることを目的とした機器です。

機種によって断線やシールド線内部の継目、外径に変化のない圧接や溶接による継目も検出できます。

IDSシリーズのセンサーヘッドは3個、IDXシリーズは2個のコイルで構成されています。

継目が通過する際に渦電流損によって磁気抵抗の変化が生じることで崩れる、両コイルのインピーダンスのバランスをコントローラーで解析比較することで、継目を検出しています。

IDシリーズに比べ、IDS/IDXシリーズは測定中の線振れに強い仕様になっています。

芯線の継目に混入する少量の磁性体（鉄）が移動することで発生する起電力によって、鉄材の動きをモニタリングします。

開放型センサーなので被測定物を通す必要もなく、鉄以外の材質からの影響を全く受けないため、検出エリア内の線振れにも強いです。

正常なケーブルの静電容量は何らかの値を示しますが、芯線が断線しているケーブルの場合はほとんどが0pFを示します。

ケーブルの絶縁物と空気を誘電体とし、芯線と検出部電極との間で形成される静電容量を測定することで、ケーブル芯線の断線を検出します。